ニック・ケイヴ/ヘルプレス (1989)

【カバーの快楽】 Nick Cave Helpless (1989) 1989年に発売された『ザ・ブリッジ~ア・トリビュート・トゥ・ニール・ヤング』に収録された、ニック・ケイヴによる「ヘルプレス」のカバーだ。 このトリビュート・アルバムは、ヤング夫妻の子息も同じ障害を持つことから当時...

ソニック・ユース/コンピューター・エイジ (1989)

【カバーの快楽】 Sonic Youth Computer Age (1989) ソニック・ユースが、ニール・ヤングの黒歴史とされるテクノ作品を、度肝を抜くカッコ良さでカバーした逸品。 1989年に発売され、当時注目のオルタナ勢が大挙参加したトリビュート・アルバム『ブリッジ トリビュ...

ピクシーズ/ウインター・ロング (1989)

【カバーの快楽】 Pixies Winterlong (1989) 脳性麻痺障害児のスクールのためのチャリティ・アルバム『ザ・ブリッジ~ア・トリビュート・トゥ・ニール・ヤング』に収録されたカバーだ。 自身にも同じ障害を持つ息子がいるニール・ヤングはこのスクールに深く関わっていたが、し...

ティン・マシーン/ティン・マシーン (1989)

【80年代ロックの快楽】 Tin Machine Tin Machine (1989) 英国のストーン・ローゼスや米国のピクシーズ、ダイナソーJrなどが火種となった英米同時多発ロック革命が勃発した1989年、その衝撃波はロック界のスーパースター、デヴィッド・ボウイにまで大きな影響を及ぼした...

ジェイムス/シット・ダウン (1989)

【80年代インディ・ロックの快楽】 James Sit down (1989) 同郷の先輩、ザ・スミスと同じようなネーミングセンスのジェイムスもまた、マンチェスターで結成されたグループだ。86年にインディ系のファクトリー・レコードからデビューした。 いわゆる"マッドチェスター"ムーヴ...

はじめてのストレイ・キャッツ【必聴名曲5選】5 STRAY CATS Songs to Listen to First

ストレイ・キャッツは米ニュー・ヨーク出身のバンドだ。 しかし、当時パブ・ロックやテディ・ボーイズの文化が流行していたイギリスで活動することを選んで渡英し、そしてその思惑通りに人気を博した。 彼らのエネルギッシュなステージは、噂が噂を呼び、ミック・ジャガーやキース・リチャー...

はじめてのデイヴ・エドモンズ【必聴名曲5選】5 Dave Edmunds Songs to Listen to First

デイヴ・エドモンズは、60年代にいくつかのバンドで活動した後、1970年にソロ・デビューしたイギリスのシンガー兼プロデューサーだ。 デビュー曲の「アイ・ヒア・ユー・ノッキン」がいきなり特大ヒットを記録し、その後もシンプルで親しみやすい作風でヒット曲をいくつか生んだ。 ブリ...

ザ・キュアー/ラヴソング (1989)

【80年代ロックの快楽】 The Cure Lovesong (1989) 数年前から売れ始めた若手漫才師ぺこぱのツッコミ担当、松陰寺太勇をテレビで見かけるたびに、あのボサボサの髪や化粧、ずんぐりした体型、ナルシスト・キャラなどから、ついロバート・スミスを思い出してしまう。 それでつ...

ピクシーズ/ヒア・カムズ・ユア・マン (1989)

【80年代オルタナティヴ・ロックの快楽】 Pixies Here Comes Your Man (1989) ピクシーズが1989年に発表した、名盤2nd『ドリトル』からのシングル。 この年の英国の音楽誌NMEの年間アルバムの読者投票で1位となったのがストーン・ローゼスの『石と薔...

トム・ペティ/フリー・フォーリン (1989)

【80年代ロックの快楽】 Tom Petty Free Fallin' (1989) トラヴェリング・ウィルベリーズの一員でもある(末っ子ということになるのかな?)だったトム・ペティは当時、同時進行で自分のアルバムも制作していた。 それが1989年発表の『フルムーン・フィーヴァー』だ...

はじめてのエルヴィス・コステロ【必聴名曲5選】5 Elvis Costello Songs to Listen to First

英ロンドン出身のエルヴィス・コステロは、1970年代半ばにフリップ・シティというバンドを率いてパブで演奏していた、英国パブ・ロックの一派だ。 当時ライヴで競演していたブリンズリー・シュウォーツのニック・ロウに誘われてスティッフ・レコードと契約し、彼のプロデュースで1977年にソ...

はじめてのブリンズリー・シュウォーツ【必聴名曲5選】5 Brinsley Schwarz Songs to Listen to First

ブリンズリー・シュウォーツは、ギタリストのブリンズリー・シュウォーツと、学友でベーシストのニック・ロウが中心となって結成し、1970年にデビューしたイギリスのバンドだ。 記者を集めての大々的なデビュー・プロモーション・ライヴを企画したものの、機材トラブルなどで大失敗し、最悪のス...

ガース・ブルックス/ザ・ダンス (1989)

【80年代カントリーの快楽】 Garth Brooks The Dance (1989) アメリカ国内でこれまで最も多くのCD・レコードを売った米国人アーティストはだれかご存じだろうか? エルヴィス・プレスリー? マイケル・ジャクソン? マドンナ? それとも、イーグルス? ...

マドンナ/ライク・ア・プレイヤー (1989)

【80年代ポップスの快楽】 Madonna Like a Prayer (1989) 89年発表の4thアルバム『ライク・ア・プレイヤー(Like a Prayer)』収録のタイトル曲。全米1位の大ヒットとなった。 ゴスペル風に編曲された楽曲が素晴らしい。「ライク・ア・ヴァー...

ザ・サンデイズ/キャント・ビー・シュア (1989)

【80年代ロックの快楽】 The Sundays Can't Be Sure (1989) 英ブリストル出身のバンド、ザ・サンデイズの、ラフ・トレードからリリースされたデビュー・シングルだ。 お弁当屋さんでバイトでもしてそうな女の子、ハリエット・ウィーラーの一服の清涼剤のような、天使...

日曜ロック写真館 vol.9【初々しい編②】

1週間の御無沙汰でした、〈日曜ロック写真館〉です。 X上のロック・アーティストたちの写真の投稿を拾い集めてみました。 この〈日曜ロック写真館〉は今回で一旦終了となります。今後は不定期でやるかもしれません。やらないかもしれません。 最後は【初々しい編②】と題して、これまででいちばん反...

ロイ・オービソン/ユー・ガット・イット (1989)

【80年代ロックの快楽】 Roy Orbison You Got It (1989) 若い頃はその魅力がよくわからなかったけれども、年をとってからその音楽にとても魅了されるようになったのがこのロイ・オービソンだ。 彼の楽曲は、とてもオーソドックスなポップスやロックンロールだったり、そ...